ブックタイトル2014
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2014
4.屋根及び外壁についてコンクリート基礎を含めて、屋根材及び壁材は建設してから一度も補修されていない。屋根については、40年近く大量の風雪にさらされていたため、垂木の先端が折れ曲がってしまった部分が数多くみられる。特に北西側の角は雪によって、垂木を受けるために外に張り出している桁が折れてしまい、結果として融雪水や雨水によって腐食して落ちてなくなってしまっている。また、西側の軒先は大量に雪がすべりおちるために垂木自体が折れ曲がり、屋根が下におじぎをしている状態になってしまっている。カラー鉄板の寿命は、20年から環境がよくて30年程度と言われているので、当然耐用年数は過ぎていると思われる。また、外壁のトタン板には、鳥が開けたと思われる穴が所々見られる。確認はできなかったが、外壁内に鳥が巣を作っている可能性はある。建物に対する影響に比べて、人的被害が大きいスズメバチの巣も根本的に解決しなければならない。この数年毎年のようにスズメバチに刺される被害を受けている。今回の調査ではスズメバチは確認できなかったが、東側テラスの上の外壁内に巣を作っていることはわかっている。この部分はテラス上にたまる雨水や雪溶け水が直接室内に入ってしまう構造になっているので、柱を受けている土台部分はすでに腐ってしまっている。土台にかかる梁の部分も腐食してしまっているので、現在金属製のサポート材で補強している。また、三階の南側の開口部にある手摺は建設から10年ぐらいで雨水による腐食で使用できない危険な状態になっている。5.今後の改修ついて木造建築物は適切な手入れを行えば、100年以上は十分に持つことは数多くの現存する建物があるので実証されている。「二居の山小屋」はあまり居住性について考慮されていないので、構造的には単純な作りになっている。特に断熱性はほとんど考えられていない。また、水回りを中心とした設備は、共同水源から引き込んでいる水とプロパンガス、電気、石油ストーブだけである。本来の山小屋の機能としては十分なのではないかと思う。今回の調査によってはっきりした、構造に係わる部分の修繕を行えば、まだまだ現役の山小屋として使っていけると考えている。改修工事の予算には、長らく遭難対策費として積み立ててきた270万円を原資としてあてることが承認されている。優先順位を付ければ、一番に屋根の葺き替え、次に外壁の雨水の侵入する部分の修繕を行うことが考えられる。トイレ周りの雪囲いの修理、外壁の塗装、周辺の草刈等の整備、水源の清掃などは従来通りワーク合宿で定期的に行ってゆくことがよいのだろうと考えている。今後のことを考えれば修繕工事は地元の業者にお願いするのがもっともよい方法だと思う。今回の調査では業者の選定も含めていたので、地元の方に、二階堂さんの斜め前で工務店を営んでいるサンエーホームの神保さんを紹介していただいた。神保さんとは雪が消えたころ現地を見て見積もりを出していただく手はずになっている。6月のOB総会では、詳しい修繕方法と見積を報告し、承認を受けたうえ9月に修繕工事を予定している。また、この時にはワーク合宿を同時に行い、私たちでできる作業をしたいと考えている。なお、設備については耐用年数が来て、壊れた時に新しいものと交換すればよいと考えている。特に石油ストーブはそろそろ交換する時期に来ている。冬の時期必ず必要な器具なので、いつでも交換できるよう予算を計上しておく必要がある。ーブは分てみ認きう壁従の願いはんんを計上しておく必要がある。(故青木信三さんのイラスト集より。)Saitama University Wandervogel ClubSaitama University Wandervogel Club 6Saitama University Wandervogel Club