ブックタイトル2014

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概要

2014

8月8日(木)高山裏小屋?荒川三山?荒川小屋5時10分高山裏小屋出発。天気晴れ。荒川前岳への600mの登りを涼しいうちにと巻道を急ぐ。登山道わきの水場で水を補給。いよいよ登りにかかり、ひたすら登ること2時間。8時20分荒川前岳到着。一息いれて悪沢岳のピストンに出発。登りはやはり厳しい。往復3時間でピストン完了。悪沢岳は縦走路を外れているため眺望角度に変化があり特に赤石岳の眺めが素晴らしい。荒川小屋への下り斜面には南アルプス一番のお花畑がある。シナノキンバイ、ミヤマムラサキ、クロユリ特にクロユリが多かった。鹿の食害から花を守るためのネットにまもられている。丹沢の食害もひどいが、南アルプスもここまで来たか・・・荒川小屋に着くころ発熱。38.5度あった。水分補給と水タオルで冷やすが、汗が出ず熱が下がらない。幸い食欲はあり、夕食のカレーを食べたら、途端に汗が出始め、熱も37度前後まで下がった。あと3日どうするか考えたが原因がわからず、安全優先で赤石岳までで下山することにする。(片岡君には申し訳なかった)行動時間7時間30分8月9日(金)荒川小屋?赤石岳?大倉尾根?赤石小屋6時10分荒川小屋出発。天候曇り。赤石岳はガスにつつまれている。小赤石岳の登りでライチョウを見る。昨年の白馬でもライチョウを見たがいつみても愛らしい。平成25年5月25日に中村次郎先生の米寿を祝う会が、さいたま新都心にて開催された。先生を慕う数百名のSWV?OBたちが集い、中村先生の現況のお話も伺うことが出来た。今も良い季節には山行をされていると伺い、山歩きから久しく遠ざかっている自分を省みて、機会があれば再びワンゲルの仲間たちと共に、自然の中を歩いてみたいと思った。お祝いの会に参加した仲間たちと大宮駅に近い居酒屋にて二次会を行い、山行きの話が芽生えた。連絡を取り合い、その年の秋に新野地温泉を含めた箕輪山山行を計画したところ、昭和53年から56年卒部(紫蘭会、キスゲ会、白馬会、黎明会)の仲間たち15名の参加が決まった。過去に2回の本合宿を経験した青春の想い出の地、箕輪宮本清司(昭和53年卒部)新野地温泉と箕輪山を愉しむガスの赤石岳で記念撮影をし、下山にかかる。赤石小屋までの下り斜面にはキンロバイ、タカネビランなどの高山植物がきれいだった。途中見上げると、赤石岳のガスもとれ、あと1時間早かったらと悔やまれた。行動時間5時間30分8月10日(土)赤石小屋?大倉尾根?椹島?静岡?自宅6時10分赤石小屋出発今日は大倉尾根を下るだけなのでゆっくり出発。はっきりした登山道を快適に下る。表示がしっかりしていて登りやすい尾根と感じた。ただし小屋までの標高差は2000mあり、それなりの覚悟は必要である。大倉尾根の名前のいわれは所有者の大倉財閥の頭首、大倉喜八郎が自分の所有地の一番高い所へ上りたいと言い出し、1週間かけて登ったことからついた名前のようだ。赤石岳の山頂で担ぎ上げた風呂に入り、現場で作らせた豆腐を食べたそうな。大正15年、御年88才であったとのこと。財閥の力の一端を見た思いだ。(南アルプス一帯は東海パルプの所有地で国有林ではありません)*結局、最初と最後をパスすることになってしまった。登山ではいつも安全第一が重要だが、高齢者の登山では特に体力を過信しないことが大切と思われた。荒川小屋の発熱は炎天下の行動による熱中症と思われた。Saitama University Wandervogel ClubSaitama University Wandervogel Club 8Saitama University Wandervogel Club