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2015年8月1日(土)
モロクボ沢水晶沢

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大滝と高巻(凹角)登攀

1.年月日   2015年8月1日(土) 天気 晴れ

2.メンバー  中村、中川、清野、古島(記)

3.時間

  8:00  新松田集合
  9:10  用木沢出会発
  9:45  大滝
  10:05  大滝上
  10:35  水晶沢出会
  10:45  水晶沢5m滝
  10:55  二又
  11:05  25mナメ滝
  12:10  稜線
  12:30  水晶の頭発
  14:30  用木沢出会い到着

4.山行内容

 8時に新松田駅集合する。当初のメンバーに清野が急遽参加することになり、中村、中川、清野、古島の4名となる。
 新松田よりいつものように中村の車で中川方面に向かい用木沢出会いまで行く。用木沢出会いは幸いなことに2台しか駐車していなかったので、簡単に駐車できた。
 ここで沢装備を整えモロクボ沢に向かう。白石峠に向かう舗装道路を進み左に橋を渡りモロクボ沢に入っていく。ショチクボ沢の出会いを過ぎたあたりで草鞋を履く。沢を登っていくと25mの大滝が曲がった先に現れる。スケールが大きくてなかなかの滝である。
 滝の左側の少し登ったところにルンゼ状の岩がありそこから高巻く。岩の一つ一つが大きいためホールド、スタンスの間隔が大きくて登りにくい。特に最初の1ステップと最後の登りが苦労する。ルンゼの上まで登りそこからテラス上のところを右に少しトラバースすると簡単に大滝の落ち口に出られる。
 大滝の上は大きな釜を持った滝が続く。釜の縁をへつりながら簡単に超えていくと最後に堰堤があり、連瀑帯が終わる。丹沢でもこれだけ大きな釜が連続しているところは少なく、また花崗岩の岩質も合わさって非常に美しい所である。もう少し長く続けば最高なのだが。
 大滝の上からは平凡なゴーロが続き、本流が左に大きく曲がる正面に水晶沢が入ってくる。
 しばらく、水晶沢を登ると5mの垂直の滝にぶつかる。直登は難しそうなので左側の苔むした凹角を登り、右にざれた斜面をトラバースして高巻を終える。凹角の出口にスタンスが無くフリクションを利用して超えた。なお、簡単に巻くのならば凹角の手前のざれた斜面から高巻けば同じ所に出られる。
 5mの滝をしばらく行くと右側から10mの滝となって右股が入ってくる。我々はナメ滝となる左股に入る。ナメ滝を超えると小さな滝やナメ滝が続き快適に登っていく。途中に二股が2か所ありいづれも右側に進む。ナメ滝を快適に超えると最後の二股が出てくる。ルンゼ状に上がる左股を選択し登っていく。小さな滝が続き順調に高度を稼ぐとザレになる。表面が崩れやすく足元に注意して登る。倒木があり、触ると落ちてくるので苦労する。少し登ると大きな倒木が上を横切っており、そこをくぐったところで左の尾根に逃げ少し登れば鹿柵にぶつかり、沿うように行くと鹿柵の切れ目から登山道に出ることができた。
 ここからは疲れた足を引きずって水晶の頭まで登るが、暑さもあって結構しんどい登りとなった。
 水晶の頭からは白石峠経由の道と尾根を直接降りるバリエーションルートがあるが、バリエーションルートを下ることにした。最初降り口が分らなかったが、5分ほど探したら水晶の頭から50m程戻った所に降り口を発見した。
 尾根には比較的わかりやすい踏み跡がついており、途中で真っ赤なタマゴだけがあり、珍しいキノコだとみなで話しながら、ときどき地図を確認し順調に下ってきたが、杉の植林(鹿の防護帯がついている)が有るところで道が分らなくなった。杉の植林に赤いミッチェルがあるのを発見し斜面を下りていくと踏跡が左にトラバースし、やがて尾根の上に出て、踏跡は尾根上を下っている。本来は尾根上を下っていくのが正しいのだが植林地の仕事道が斜面を迂回しているため道が分らなくなっているようである。
細い尾根の踏み跡を進むとやがて鹿柵があり脚立が置いてある。脚立を超えて柵沿いに降りていくと再び脚立があり、そこを超えたところで踏み跡が分らなくなった。結局柵からやや右側の尾根上のところを降り、やや強引に沢まで降りるとちょうどショチクボ沢の出会いに出た。そこからは暑い中わずかな時間ではあるが疲れた足を引きずって用木沢出会いまで向かった。
 あとで鹿柵以降のルートを調べてみると雷木沢側に降りているパーティーが多く、我々の取ったルートはあまり見かけないことから、鹿柵を出て左側に降りていくのが正解のようであるが、我々にはルートが見つからなかった。しかし我々のルートもそれほど難しくはないので間違いという訳ではないだろう。
 モロクボ沢水晶沢はモロクボ沢の核心部と水晶沢の小滝を繋いだもので、なかなか楽しい沢であった。モロクボ沢だけだと核心部を過ぎるとやや平凡になってしまうので、こちらのほうが楽しいのではないかと思う。
個人的には尾根を下っている最中に右足、左足と順番に足がつり驚いた。普段使わない筋肉を使ったこともあるが、暑い中水分摂取が不足だったのかと反省している。(水分補給量は800cc程度か?)少し休んでダマシダマシ歩いて降りた。
 用木沢出会からは車で鴨居まで直行。風呂に入った後、鴨井駅前で乾杯。

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大滝落ち口

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水晶沢出会い

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水晶沢5m滝

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二股でルートファインディング中

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ナメ滝

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稜線

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タマゴたけ

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バリエーション尾根

写真撮影 古島 潔 (昭和47年卒部)

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