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2016年7月23日(土)
モロクボ沢滑棚沢

1.年月日

  2016年7月23日(土) 天気 曇り

2.メンバー

  中村、中川、清野、古島(記)(中村、古島はS47年卒部)

3.時間

  8:00   新松田集合
  9:05   用木沢出会発
  9:45   大滝
  10:00  大滝上
  10:50  滑棚沢出会
  11:05  二段5m滝
  11:55  シャガ口丸の頭
  12:25  水晶沢の頭
  13:50  用木沢出会着

4.山行内容

 8時に新松田駅集合する。メンバーはいつものように中村、中川、清野、古島の4名である。天気は晴れると思ったが曇りでやや肌寒い。
 新松田より中村の車で中川方面に向かい用木沢出会まで行く。夏休みで混雑を心配していたが、用木沢出会は4台程しか駐車していなかったので、簡単に駐車することができた。
 ここで沢装備を整えモロクボ沢に向かう。白石峠に向かう舗装道路を進み左に橋を渡りモロクボ沢に入っていく。ショチクボ沢の出会を過ぎたあたりでいつものように草鞋を履く。草鞋の準備をしていると2名の登山者が追い抜いて行った。いずれも沢靴を履いており、我々が草鞋を履いていると不思議そうに見られてしまった。ここから沢を登っていくと25mの大滝が曲がった先に現れる。スケールが大きくて美しい滝である。
 滝の左側を少し登ったところにルンゼ状の岩がありそこから高巻く。岩の一つ一つが大きいためホールド、スタンスの間隔が大きくて登りにくい。特に最初の1ステップと最後の登りが若干苦労するが簡単にルンゼの上まで出られる。ルンゼの上からテラス上のところを右に少しトラバースすれば大滝の落ち口に出られる。
 大滝の上は大きな釜を持った滝が続く。中村と古島は今回で3回目となるがいつ来ても美しい所である。釜の縁をへつりながら滝に取りつき超えて行くが、ここでハップニング発生。滝の中段をトラバースしていた中村が滑って3m程滑り台を滑っているように釜にダイビング。釜は足がつかない程の深さで泳いで上がってきた。今日の沢は全体的にぬめりが多くやや滑りやすいので注意が必要だ。素晴らしい滝をいくつか超えればと最後に堰堤があり、連瀑帯が終わる。大きな釜が連続し、また岩質も花崗岩で非常に美しい所である。もう少し長く続けばといつも思う。
 大滝の上からは平凡なゴーロが続き、水晶沢が正面から合わさり、本流は左にカーブし善六のタワに向かう沢を左から合わせると、やがて右から滑棚沢が合流する。出会からは滑棚沢F1のナメが見えている。
 F1は10m程のナメ滝で、左の水流沿いをフリクションを利かせて登って行く。水流の中も登れそうだがぬめっていそうなので左側を登った。すぐにF2のナメが現れFIと同じようにフリクションを利かせて簡単に登る。傾斜の緩いナメのような河床を進むと2段5mの滝が現れる。階段状になっているが全体的に外傾して、なおかつぬめっていて気持ち悪い。ぬめっていなければ簡単に登れそうだが左右に分かれて巻くこととする。しばらくすると二俣となり、左俣を進む。左俣はV字状の谷となっており河床はナメ状の花崗岩で気持ちが良い所である。倒木もほとんどなくいくつかの小滝を快適に登る。やがて3m程の若干オーバーハングした滝に出合う。直登は難しく中村、清野、中川は右側の小さなガリー状の所を強引に登って高巻いた。古島はすず竹につながった残置シュリンゲンと清野からのお助けひもでガリーから滝にトラバースして上がった。その上も明るいV字谷が続き、下がザレ状になってきたので右手の尾根にちょっと上がれば尾根には踏跡があり、藪漕ぎもなく簡単にシャガ口丸の頭に出た。
 シャガ口丸の頭からは白石峠に向かう尾根道を進む。残念ながらガスって周りは良く見えない。しばらくすると男女二人連れに出合ったが、こちらのヘルメットと草鞋姿にちょっとびっくりされた。沢を登ってきたと説明したらやっと納得したようである。尾根道をしばらく行き、最後に意外ときつい登りを過ぎれば水晶沢の頭に出る。
 水晶沢の頭から少し戻った鹿柵の間を抜けると雷木沢右岸尾根を下るバリエーション尾根となる。昨年水晶沢に来た時に下った尾根である。わかりやすい尾根を下って行くと杉の植林地帯にぶつかる。道が分りづらくなるが手分けして踏み跡を見つける。正解は植林地帯を下り左にトラバースすると下る尾根に乗ることができる。やがて鹿柵にぶつかり脚立を超えて柵内に入り、柵沿いを下りるとまた脚立が有りまた超える。昨年はここで道が分らなくなり右に降りて谷を下りショチクボ沢の出会いに出たが、今回は柵沿いを左に降りて行くが詰まってしまった。柵の低い所を乗り越え再度柵内に入り下って行くとすぐ踏み跡が見つかり、雷木沢に出て堰堤を下り、沢を渡れば赤い山彦橋のたもとに出た。昨年のコースに比べると下りやすく、時間も短くてこちらのほうが断然良かった。ここから用木沢出会までは10分弱である。
 モロクボ沢滑棚沢は昨年の水晶沢と同様、丹沢らしく明るい沢で詰めも楽であり、十分に楽しめた。笹子沢ではやや物足りなさを感じたが今回は皆満足したようである。このような沢がたくさんあれば良いのだけれど、なかなか手頃で良い沢は見つからない。
 用木沢出会からは車で中川温泉にあるホテル時之栖の風呂に寄り道する。温泉と露天風呂がきれいで、緑に囲まれて開放感があり、とても素晴らしいので次回も立ち寄ろうと思う。新松田で清野を降ろした後、鴨居駅前で乾杯。鵜飼さんが合流した。

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モロクボ沢入口

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ショチクボ沢の先で沢装備

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モロクボ大滝が見えてくる

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モロクボ大滝(左端 中村、中央 古島)

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凹角を登って高巻く

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ナメ滝が続く

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ナメ滝が続く

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ハップニング発生

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滑棚沢F1

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滑棚沢F2

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5m2段の滝

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ぬめっていて結局高巻く

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V字谷を登る

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詰めの前に昼食

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詰めの尾根(踏跡バッチリ)

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シャガ口丸の頭

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水晶の頭に向かう

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バリエーション尾根のきのこ

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山彦橋に戻ってきた


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